INTERVIEW 先輩社員の声を聞く
未経験入社!
「かっこいい!」という
憧れから入社を決意。
長山さん
新車輸送
キャリアカードライバー(単)
※所属は取材当時のものです
5台積みのトラックを運転されている長山さん。入社した経緯についてお聞かせください。
トラックドライバーの経験などはあったのでしょうか?
いえ、私は全くの未経験で入社しています。
長い間主婦をしていて、結婚する前はフェリー輸送会社で事務の仕事を、結婚してからは、2人の子供の子育てをしながらパートや内職などをしていました。
そこからどうして、大型トラックの運転手になろう!と思われたのでしょう?
2人の子供がそれぞれ独立し、子育てが一段落しました。二人とも責任ある仕事に就いて毎日頑張っているのを見て嬉しく思いながら、ふと、「私の役割って何かな?」と感じる瞬間があり、「私も何かやりたいな」という気持ちが大きくなりました。私の自宅の近くには大きな幹線道路が通っていて、大型トラックからタンクローリー、キャリアカーなど大きな車が絶えず行き交っており、愛知車輌興業のキャリアカーも走っているのを見かけたことがありました。ある時、それを見てふと「かっこいいな」と感じて、直感的に「私もああいう大きな車に乗りたい!」と思ったんです。そこで、すぐに教習所に大型免許を取りに行って、免許を取得した後、愛知車輌興業のドライバー求人を見つけて応募したんです。
即断即決ですね!
そうですね、大型免許を持っていないどころか、私は普通免許をとってから何十年間、オートマの軽自動車しかほとんど運転してこなかったのですが、本当に「あんな風に大きな車を運転できたらいいな!」という直感だけで、大型ドライバーの世界に飛び込みました。
ちなみに、私は大型免許を取得してから応募しましたが、実は入社してからでも大型免許の取得を支援してもらえると知って、「先に調べておけばよかったかな」とちょっと思いました(笑)
大型免許取り立ての状態で応募されたとのことですが、不安はなかったですか?
免許を取ったといっても実際にキャリアカーに乗ったことは無い状態からのスタートで、正直に言って全然運転できない状態でした。
教習所の車って、大型車といってもキャリアカーに比べるとかなり小さいんです。
キャリアカーは高さも高いし、後ろも長いし、もう教習車とは別物です。でも、応募する時に「未経験でも1から教えるので大丈夫!」と書いてあったので、「そうなんだ」と思って、その言葉を真に受けて応募しました(笑)ドライバーの仕事には運転だけでなく、積み込み作業などたくさんの業務があるのですが、実はそれもよくわからずに応募して、入社してから「運転以外もするんだ!」と驚いたぐらいです。
すごい勇気ですね!実際に未経験からのスタートはどうでしたか?
入社後は本当に1から、むしろちょっと申し訳なくなってしまうぐらい、丁寧に1つずつ教えていただきました。
会社の制度として新人研修など座学の研修もありましたし、必要な資格の勉強もできました。また、先輩方には助手席に同乗させてもらって仕事の流れを学んだり、積み込み作業、走行ルートの選定、積み降ろし作業の注意点、交差点で大きな車をうまく扱うコツなど、本当に親切に教えていただきました。
今でも、狭い交差点での左折があったり見えづらい箇所があるルートで、「大丈夫かな…」と不安がある時は、先輩に同乗していただくこともあります。
皆優しくて、すごく親身になってくださる方ばかりで、本当に感謝しています。
実際にドライバーの仕事に就かれて、今はどんな風に感じていますか?
仕事は本当に楽しくさせていただいています。
1日、事故なく会社に戻って、仕事を終えて家に帰ると、はーっと安心して、ぐったりしています。
緊張感がある仕事ですし、すごく疲れるんですが、とても充実感があります。
自分はすごく心配性な性格だと思います。
愛知車輌興業では、積み下ろし作業や運行の際に、安全のために行う手順が100以上あります。異業種の知人には、そんなにたくさんあるの?と驚かれることもありますが、私はそれを多いと感じたことはなくて、むしろ手順を1つでも抜かすとすごく不安なんです。
走り始めて何か起こったら遅い、もしかしたら・・と考えると、気をつけても気をつけすぎることはないと感じています。なので、わからないことはまわりの皆さんに相談して、困った事態があれば独断で進まず、指示を仰ぐようにしています。
その分、仕事に時間をかけすぎなのかな?と心配になることもあるのですが、(編集註:同席されていた同僚の方から「全然そんなことないです!」のお声が。)気がかりなことを抱えながら運転するのが一番危ないと思っているので、きちんと手順に沿って、自分の目でしっかり確認して、安全第一で仕事を進めるようにしています。
その丁寧さが高く評価されて、入社半年ほどで行われたドライバーコンテストの積み下ろし部門で見事優勝されたと伺いました。
入社1年に満たない私でも仕事への取り組みを見ていただいて、ドライバーコンテストの出場をすすめてくださり、練習の時間も取っていただいた営業所の皆さんのおかげで優勝できました。優勝したのは積み下ろし作業の部門なのですが、自分の積み降ろし作業のスピードは、決して早い方ではない、というより、むしろ遅いほうだと思っているんです。でも、スピードや効率よりも、まず安全が最優先で、確実さや丁寧さをしっかり評価するという愛知車輌興業の企業風土があってこそ、こういった評価をいただけたのだと思っています。
車を傷ひとつつけずに安全にお届けするためにはすごく大切なことですね!
はい、私が日頃運んでいるのは自動車メーカーから届いたばかりの新車が多いのですが、キャリアカーへの積み下ろし作業の時の運転はもちろんですし、ドアを開く際の安全確認や、例えば乗り降りの際に靴の踵などが車体にあたらないようになど細心の注意を払っています。
いつも、自分がその車が届くのを心待ちにしているオーナーさんだったらどう扱ってもらったら嬉しいのかなと想像して、こうだったら安心できると思うことをするように心がけています。
いまドライバーの仕事に就いて1年が過ぎ、今後の課題や理想のドライバー像などがあれば教えてください。
自分の課題としては、「手順どおりに確実に」という丁寧さを大切にしながらも、急な積荷のご依頼や予定の変更など、現場で起こるイレギュラーな出来事にはまだまだ慣れない部分もあり、その場でよりスムーズに対応できる力をつけていけたらなと思っています。
(ご同席の同僚の方々が)「慣れないぐらいのほうが安全なんですよ」と皆さんおっしゃっていますね。
そうですね、仕事を続ける中で、色々な手順や状況に慣れていく部分も多いと思うのですが、慣れによって緊張感が薄れて注意がおろそかになることがないよう、これからもいい緊張感を持って、「安全に、丁寧に」ということを一番大切にして経験を積んでいきたいと思っています。